髪の毛の成長を促すワカメの栄養素とは?髪に必要な栄養を徹底解説

 

ワカメを食べると髪にいい?

 

 

ワカメは髪の毛にとてもいい食品です。

それは、含まれている栄養素の多くが髪の毛の成長に必要

だからです。

ではワカメだけ食べればきれいな髪になるのでしょうか。

ワカメだけでは足りない栄養素もあるので、答えはNOです。

そこで、今回はどのような栄養素を摂ればきれいに髪の毛を伸ばせるのかを紹介していきます。

普段から少しずつ取り入れて、美髪を目指してみてください。

 

ワカメに含まれる栄養素

 

 

ワカメにはさまざまな種類の栄養素が含まれています。

生ワカメに含まれている髪の毛によい栄養は以下の通りです。

 

ビタミン類

  • ビタミンA
  • ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸)
  • ビタミンC
  • ビタミンK

 

ミネラル

  • ナトリウム
  • カリウム
  • カルシウム
  • マグネシウム
  • リン
  • 亜鉛
  • マンガン

 

このようにたくさんの種類の栄養素が含まれているのがわかります。

では、この中から髪の成長と健康維持に役立つ栄養素をピックアップしていきます。

 

ビタミン

 

栄養素 役割 多く含まれる食材
ビタミンA 皮膚や粘膜の代謝に関与

細胞のターンオーバーを促す

うなぎ、レバーなど
ビタミンB群(ビタミンB2) 髪の健康維持、成長を促す レバー、干し椎茸、アーモンドなど
ビタミンB群(B6) タンパク質の代謝に関与

健康な肌や髪を作る

マグロ、レバー、ピスタチオなど
ビタミンB群(B12) 毛細血管を丈夫にする。

頭皮の血流をよくし、薄毛、抜け毛、白髪を予防する。

アサリ、しじみ、レバー、いわし

、焼き海苔など

ナイアシン(ビタミンB群) 血行促進、栄養の吸収アップにより髪の成長をサポート 舞茸、たらこ、コーヒー、カツオ、落花生など
葉酸(ビタミンB群) 血流改善効果、ストレスの緩和 焼き海苔、レバー、鶏卵、枝豆、モロヘイヤ、チーズなど
パントテン酸(ビタミンB群) エネルギーの代謝に関与

ケラチンの生成、皮脂分泌の正常化

レバー、納豆、卵黄、椎茸、アボカド、チーズなど
ビタミンC 毛細血管を強くする、コラーゲンを生成する、鉄分の吸収を良くする パプリカ(赤)、芽キャベツゴーヤ、ブロッコリー、キウイフルーツ、オレンジ、いちごなど

 

ビタミンA

ビタミンAは皮膚や粘膜のターンオーバー(古い細胞が剥がれ落ちて新しい細胞に生まれ変わること)に関与しています。

そのためビタミンAを摂るとターンオーバーが活性化され新しい髪の毛を作るのに役立ちます。

 

ビタミンB群

ビタミンB群はエネルギーの代謝に関わるものが多いです。

それぞれ働きが違うものの全て直接的、または間接的に髪の成長や健康に関わります。

頭皮の血流がよくなれば、髪の毛に栄養が届きやすくなり成長を促します。

 

ビタミンC

ビタミンCは単体での効果よりもミネラルと合わさることで、髪への栄養の吸収を助けます。

補助の役割が大きいです。

 

では次はミネラルについて解説していきます。

 

ミネラル

 

栄養素 役割 多く含まれる食材
カリウム 細胞のエネルギー生産、腎臓の補助 パセリ、豆味噌、アボカド、納豆、ほうれん草など
マグネシウム 体内のほぼ全ての代謝に関わる。タンパク質の合成、血流の改善 木綿豆腐、ごぼう、アサリ、青さ、納豆、モロヘイヤなど
細胞に酸素を送る赤血球を作る レバー、カツオ、マグロ、牛肉、ほうれん草など
亜鉛 アミノ酸の結合をサポートする。新陳代謝の活性化 カキ、小麦胚芽、カツオ、さば、牛肉、ココアなど

 

カリウム

カリウムは間接的に髪の成長に関わっています。

腎臓は体外に毒素を排出してくれる役割があり、この働きが低下すると体内に含まれる毒素を排出できません。

そのため、髪の成長を妨げることになります。

余談ですが、毛髪ミネラル検査と言って髪の毛に溜まった毒素を調べる検査があります。

これはどのような毒素をどれだけ溜めてしまっているのか確認できる検査です。

 

マグネシウム

マグネシウムは代謝に深く関わる栄養素です。

身体の700以上の代謝に関わっており、タンパク質の合成を補助したり、血流を良くしたりしてくれます。

しかし、マグネシウムは体内への吸収率が悪く、摂取量も現代の食事では少ないです。

そのため、積極的に摂取したい栄養素です。

 

鉄は細胞に酸素を届ける働きがあります。

酸素が届きにくくなると、頭皮の血流が悪くなってしまいます。

頭皮の血流が悪くなると、栄養が届きにくくなるので髪のパサつきや抜け毛の原因になってしまうのです。

髪を黒くするメラニン色素の中の鉄分が足りなくなると、白髪にもつながります。

 

亜鉛

亜鉛はタンパク質の結合をサポートします。これは髪の毛に含まれる『ケラチン』というタンパク質の合成に役に立ちます。

ケラチンは髪の毛の成分の9割を締めるタンパク質です。

ケラチンが不足すると白髪や抜け毛の原因になったり、髪が細くなったりしてしまいます。

そして髪の毛の成長サイクルをサポートしてくれる栄養素です

髪の毛の成長は次のようなサイクルになっています。

 

  • 成長期(髪が伸びる時期)
  • 退行期(髪が抜ける時期)
  • 休止期(髪の成長が一時的に止まる)

 

このような流れを繰り返して成り立っています。

毛髪サイクルが乱れるとまだ生えてきたばかりの毛が抜けてしまったり、伸びてきた髪が弱々しくなったりしてしまいます。

繰り返しですが、髪に必要なミネラルは体内に吸収されにくいうえ、現代の食事では不足しがちです。

ここまでお伝えした栄養素はまず身体の機能を維持することに使われ、次に皮膚に栄養が届き、最後に髪の毛へと運ばれていきます。

 

一方、髪の成長のためには避けたほうがいい食品もあります。

 

避けた方がいい食品

これまでは積極的に取り入れたい栄養素をご紹介してきました。

では、髪にとって良くない食品とはどのようなものかをお伝えしたいと思います。

 

ジャンクフード

ジャンクフードとは高カロリー、高塩分であるのに栄養価がとても低い調理済みの食品のことです。

ビタミンやミネラルといった栄養素はほとんど含まれておらず、脂質や糖質が高い食べ物が該当します。

ジャンクフードというとハンバーガーやピザなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。ですが、このほかに

 

  • スナック菓子
  • カップ麺、カップ焼きそば
  • 菓子パン
  • ラーメン
  • フライドチキン
  • フライドポテト
  • ホットドッグ
  • ジュースなどの清涼飲料水

 

などが当てはまります。

このような食品は食品添加物も多く使われていますので、髪にとってはあまり良くありません。

 

添加物の多い食品

 

次に気をつけたいのは添加物の多い食品です。

昨今、食品添加物は多かれ少なかれ、さまざまな食べ物に入っています。

では、添加物が多い食品はどうして髪にとって良くないのでしょうか。

それは、添加物を消化するためにミネラルを大量に消費するからです。

そして、添加物の中にはミネラルと結合し、体外に排出してしまうものがあります。

例を挙げると

 

  • リン酸塩
  • ポリリン酸
  • フィチン酸

 

などが挙げられます。

 

亜鉛やマグネシウムはこのように添加物を摂ることによって、体外に排出されてしまいます。

これらの栄養素は摂取量は少なく、必要量は多い栄養素です。

食品だけから摂るのには限界があるので、サプリメントを活用するのもいいでしょう。

また、これらの栄養素を髪に届けるために必要な栄養素はタンパク質です。

 

ワカメに含まれない髪に必要な栄養素

 

 

ワカメにタンパク質はほとんど含まれていません。

タンパク質は健康な髪にとって欠かせない栄養素です。

先ほど亜鉛の項目で、ケラチンというタンパク質のお話をしました。

このケラチンは髪の毛の8〜9割を占めており、とても硬いタンパク質です。

そして、18種類のアミノ酸によって構成されています。

このケラチンが不足すると切れ毛や枝毛、パサつきなどのダメージにつながります。

 

※ちなみにこのケラチンというタンパク質はサイのツノと同じ成分です。

人によっては皮膚に刺さる髪の毛を持つ方もいます。

 

栄養以外の美髪を育てるため必要なことは

 

 

きれいな髪を育てるためには栄養素だけでは不十分です。

 

髪の成長のためには、

 

  • 睡眠をしっかりとる
  • ストレスを溜めない
  • 頭皮の血行を良くする
  • ヘアケア

 

このような習慣が必要になってきます。

 

睡眠をしっかりとる

 

睡眠不足は体調不良を招くだけでなく、髪にもよくありません。

寝ている間には成長ホルモンが分泌されます。

これは、新陳代謝を促す役割があり、髪の毛の成長も促してくれる大事なホルモンです。

さらに睡眠の質の向上によって、よりたくさんの成長ホルモンが分泌されます。

つまり、美しい髪を作るためには、睡眠は必要不可欠です

 

ストレスを溜め込まない

 

現代社会では、ストレスを溜めないことは難しく、人によっては抜け毛が増えたり、白髪が増えたりする原因にもなりかねません。

ストレスによって自律神経が乱れたり、ホルモンバランスが崩れたりします。

それが間接的に影響を与えるので、抜け毛が増えたり、白髪になってしまったりする要因です。

自律神経は交感神経と副交感神経があり、交互に働いています。

この機能が乱れると身体機能が低下し、頭皮の血流も悪くなってしまいます。

頭皮の血流が悪くなると栄養が頭皮に届きにくくなりますので、適度に発散を心がけてください。

 

頭皮の血行を良くする

 

頭皮の状態もとても大事です。

健康な髪を育てるためには、その土壌になる頭皮の状態も大事です。

土が良くなければ丈夫な作物が育たないのと同じです。

頭皮を指で触ってみて硬い方は頭皮がこっています。

頭皮の血流を改善すると頭皮も柔らかくなります。

マッサージやブラッシングをするといいでしょう。

また、頭皮の毛穴に汚れが詰まっていると炎症を起こす原因になってしまいます。

ですが、皮脂を取り過ぎてしまっても乾燥してフケが出たり、余計に皮脂が分泌されたりしますので洗い過ぎもNGです。

頭皮の汚れが気になる方は週に1回程度、スカルプケアの商品を使ってみましょう。

他にもクレンジングシャンプーや炭酸シャンプーなどの商品を取り入れてみるのも効果が期待できます。

 

ヘアケアの必要性

 

これから生えてくる髪の毛は、このような方法でいい状態の髪を生やすことができます。

現在生えている髪の毛をきれいにするためには、ヘアケアが欠かせません。

そのためにはなるべく乾燥させないこと、摩擦を与えないこと、紫外線対策をすることを意識するといいです。

紫外線を浴びると髪の毛はパサつき、ヘアカラーも褪色します。

 

乾燥対策としては

 

  • シャンプーの洗浄力を強すぎないものにする
  • 紫外線対策をする
  • トリートメントをつける

 

これらを意識するといいです。

 

摩擦対策としては

 

  • 濡れている髪をゴジゴシ拭かない
  • 濡れている髪を細かい櫛でとかさない
  • 髪の毛を結ぶ、解くときに引っ張らない
  • 寝ている時の摩擦軽減にナイトキャップをする
  • ヘアアイロンやコテで無理に引っ張らない

 

これらを気をつけるとダメージの軽減に繋がります。

 

紫外線対策は帽子や日傘を使ったり、スプレータイプの日焼け止めを吹きかけたりするといいです。

トリートメントは洗い流すタイプを週に1〜2回、洗い流さないトリートメントをドライヤーの前につけて乾かすと効果的です。

 

このようなことを意識すると傷みにくくなります。

 

では、最後によく聞かれる髪とワカメにまつわる話をお話していきます。

 

ワカメと髪の毛に関する嘘と本当

 

 

ワカメと髪の毛の関係について特に多い疑問を解決していきます。

 

ワカメを食べると髪がサラサラになる!?

残念ながらサラサラにはなりません。

現在ある髪の部分は既に死んでいる細胞になるのでこちらには栄養は届きません。

栄養が届くのは髪の毛の元になる毛母細胞の部分です。

今伸びている部分をサラサラにするためにはトリートメントをしたり、パサつく部分をカットしたりしましょう。

ヘアアイロンやドライヤーでブローするとセットの効果により一時的にサラサラ感を作れます。

髪は死んでいる細胞なのでこれから生えてくる部分以外は外部から栄養を与えてあげるしか方法はありません。

 

ワカメを食べると髪が黒くなる!?

答えはNOです。

髪が黒くなるほどの栄養素をワカメのみで補うのは難しいです。

では髪を黒くしたい、白髪を減らしたい場合はどうしたらいいかというと、髪の毛の黒い色素を作るメラノサイトを活発化させることです。

毛母細胞の隣にはメラノサイトというメラニン色素(髪を黒くする色素)を作る細胞があります。

このメラノサイトから作られた色素が、毛母細胞に渡されると髪が黒くなるのです。

しかし、メラニン色素を作っても、毛母細胞に渡す信号が何らかの原因で届かなくなってしまうことがあります。

メラノサイト自体の色素を作る働きが弱くなると、白髪になってしまうのです。

メラノサイトを活性化するためには亜鉛、ビオチン(ビタミンB群)、葉酸、ヨードなどの栄養素を摂ることで活性化が期待できます。

ただ、これらの栄養素は普段の食事からまかなう量で活性化するのは難しく、サプリメントでの高容量の摂取が必須でしょう。

また、サプリメントを飲んでいても頭皮に良くない生活(睡眠不足、偏った食生活、ストレス過多など)をしていては効果も半減です。

人によって生活習慣も違えば、栄養素の必要量も人それぞれです。

今ある白髪を減らすというよりも、これから新しい白髪を増やさないことが大事になります。

 

ワカメを食べると毛が生える!?

こちらもNOです。

ワカメを食べたからといって髪の毛が生えてくるわけではありません。

髪を生やすためには、ワカメの栄養素だけでは難しいでしょう。

もし、薄毛や抜け毛で悩んでいるのだとしたら、毛髪の成長サイクルを整えることを意識するといいです。

毛髪サイクルが乱れることにより、本来なら抜けないはずの毛が抜けてしまっています。

毛髪サイクルの乱れは睡眠不足、ストレス、運動不足、自律神経の乱れ、栄養素の不足(特にミネラル)によって引き起こされます。

また、鉄不足によっても抜け毛が増えます。

女性で抜け毛に悩んでいる方は一度、鉄不足を疑ってみてもいいでしょう。

しっかり睡眠をとり、健康な生活を送ることが髪にとっても成長を促すことに繋がります。

 

ワカメを食べると髪が伸びる!?

こちらもNOです。

髪を早く伸ばすためには毛髪サイクルの成長期の期間を長くする必要があります。

ワカメを食べたからといって成長期が長くなるわけではありません。

上記のように成長サイクルを見直してみましょう。

ですが、ワカメを食事の中に意識的に取り入れることによって、髪の成長に必要なビタミンやミネラルを摂取し、栄養不足を補うことはできます。

しっかりと栄養を摂り、適度な運動を取り入れ、質の高い睡眠をとれれば、髪を早く伸ばせると言えるでしょう。

 

ワカメは髪にいいですが、科学的な根拠は残念ながら今のところはありません。

ワカメを食べたら髪が早く伸びる、黒くなる、ということはありませんが、髪の成長を促す役割はあります。

 

ワカメは髪に必要な栄養素のサポート係

 

私たちの身体に取り込まれた栄養はまず身体の調子を整えることに使われ、次に皮膚に届き、最後に髪の毛に届きます。

そのため、しっかりと栄養が摂れていなければ身体の機能調整と皮膚で終わってしまい髪の毛まで栄養が行き渡りません。

髪が伸びる長さは1ヶ月で1〜1.5センチほどです。そのため、これから何年か先にきれいな髪になるかどうかは今日食べているものによって決まってくるのです。

ワカメだけでは髪の毛に必要な栄養素が不足します。

髪の毛の健康のためにも、普段からさまざまな食品を取り入れてみてください。

 

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